マウスピース矯正時の痛みは歯が動いている証拠!?
ごく稀にトラブルによる痛みのことも…
ただし、ごく稀に以下のようなトラブルを原因として痛みが発生することがあります。
むし歯や歯周病による痛み
むし歯、重度の歯周病によって、痛みが生じることがあります。先にそちらの治療を行う必要があります。 痛みの感じがいつもと違う、むし歯かなと思ったときには、すぐにご相談ください。
インビザラインの変形、破損
熱が加わってしまった、落下させてしまったことなどを原因として、インビザラインが変形・破損すると、装着時に歯に不正な力がかかり、痛みが生じます。 一見して変形・破損が分からなくとも、思い当たることがある場合には、すぐに当院にご相談ください。
何らかの原因で正しく歯が動いていない
1日22時間以上の装着時間を守れていないことなどを原因として、歯が計画通りに動いていない場合、次のインビザラインに交換したときの痛みが強くなります。痛みで装着が難しいとなると、1つ前のインビザラインに戻すなどの対応が必要となりますので、すぐに当院にご相談ください。
万が一、痛みが出た場合の対処法
痛みでインビザラインを着けていられない、日常生活に支障があるという場合の対処法をご紹介します。
歯科医院に相談する
もっとも確実に問題が解決できる方法です。痛みの原因を探り、対応してもらいましょう。むし歯や歯周病の治療、インビザラインの調整、使い方の指導などが行われます。 ただ、すぐに歯科医院を受診できない場合などには、以下の方法をお試しください。
一旦外し、再装着する
微妙な装着の具合、患者様の体調などによって痛みを感じやすくなることがあります。 一旦インビザラインを外し、休憩してから再装着してみてください。簡単なことですが、これだけで痛みが解消されることもあります。 再装着しても痛みが続く、1日22時間以上の装着を守れそうにないという場合には、受診が必要です。
痛み止めの服用
1つ前のインビザラインに戻す
痛みがある際にやってはいけないこと
痛みがあるとき、やってはいけないことをご紹介します。痛みが悪化したり、治療が遅れたりすることがあります。
インビザラインを長時間外す
痛みが強いとき、少しのあいだだけインビザラインを外すことは大きな問題ではありません。しかしその場合も、1日22時間以上という装着時間は守る必要があります。 これが守れないと、正しく歯が動かず、次のインビザラインに交換したときにもまた痛みが生じるという悪循環に陥ります。
硬いものを食べる
硬いものを食べると、歯根膜が刺激され、痛みが悪化する恐れがあります。痛みがあるときには、せんべいやするめなど、硬いものは避けるようにしてください。
患部を冷やす・温める
患部を冷やす・温める行為はお控えください。 冷やした場合、痛みが軽減する可能性はありますが、血流が低下するために歯の動きが悪くなります。 温めた場合には、血流がよくなることで痛みが悪化する恐れがあります。
市販の痛み止めを常用する
痛み止めは、あくまで応急処置としてご使用ください。 飲み続けると、抗炎症作用によって歯が動きづらくなります。また、胃腸にも負担となります。